惜しまれながら今年宝塚歌劇団宙組を引退した凰稀かなめさんが、退団後初VOCE初登場! 撮影を担当した編集・湯川が舞台裏をお見せします!
「おはようございます。よろしくお願いします〜」と取材スタッフ陣が驚くほどナチュラルにスタジオ入りした凰稀さん。企画意図を説明するあいだ、ものすごく真剣に話を聞いてくださいました!
”男役・凰稀かなめ”はもう卒業している……でも、いきなり”女に戻った”凰稀さんは、まだ見たくない……。だから、宝塚ファンの私が凰稀さんの撮影をするにあたり、こだわりたかったのは“男役でもなく、でも女性でもない中性っぽさ”。
じつはそれがすごく難しくて、すごく撮影が長時間になってしまったのだけれど…
そんな長丁場の撮影にも、最初から最後まで真剣に真摯に撮影に向き合ってくれて、「卒業後、最初に出る雑誌だから」と疲れた顔も見せず、たくさんのこだわりを見せてくれました。
そこで今回は、記事には掲載できなかった裏話をちょっとご紹介します!
舞台裏1
赤リップに”きょとん”
真っ赤なリップに、「こんな赤いリップ、慣れないから、どうしていいかわからない(笑)。なんか唇だけ浮いてる感じ……」なんて唇をちょっと突き出しながら、とまどう凰稀さん。
ピンヒールを脱いだ瞬間に、のしのしと手も足もがっしりとした”男役歩き”になる凰稀さん。可愛いのに、男らしい! 「かなめちゃん、男歩きになってるから(笑)」と突っ込むと、「え、そうですか? もう無意識にそうなっちゃってるんですよね〜。これで生きてきたから。女らしさというのがわからないんですよ」とはにかんだ笑いもまた可愛いらしい。
舞台裏2
ボブのウィッグは、凰稀さん提案!
ボブのカツラをかぶる提案をしてくれたのも、実は凰稀さん。
衣装を決めて、ヘアメイクを変えて、仕上がりを見て「う〜〜〜ん。なにか違う……。なんかしっくりこない……。あ! ボブのウイッグとか、どうですか? ヘアメイクさん、あります?」と切り出してくれた。宝塚歌劇団在団時代、『ベルサイユのばら〜オスカル編』のフィナーレナンバーで、男役(でもオスカルだから男装の麗人役)としてボブカットで登場したこともあって、ファンからも大人気だったのですけどね。ウイッグをカットして、合わせてみると、ピッタリ! 「やってみて良かったですね!」と撮影再開。凰稀さんの美意識へのこだわりって、本当にスバラシイ。編集部でも人気のカットとなりました。
舞台裏3
凰稀さんのセルフメイクはプロ級
私たちビューティの編集者が、プロのヘアメイクさんにメイクを教えていただくとき、メイクさんはイラストを描いて、そこに使用したアイテムをつかって手順を教えてくださるんですが。 凰稀さんも同じように、テクを教えてくれました。迷いもなくさらさら〜っと描くその姿は、まさにプロ。
「私、役が決まると、必ず絵を描いてイメージをつくるんです。それに合わせてメイクも考えるし、つけまつげも探します」といって、描いてくれたのが、記事にも掲載したこのイラスト。 凰稀さんは、すごく研究熱心で、舞台メイクも先輩方のものを盗みながら自分に合うように工夫したと話す。雑誌などの撮影でプロのメイクさんからアドバイスをもらったら、それを元に研究を繰り返すそう。今回ヘアメイクを担当したラ・ドンナの田中宏典さんも太鼓判のメイクのうまさは、凰稀さんの長年の研究の成果。
ちなみに披露してくれたメイクにかかった時間は、なんと20分ほど。私たちも驚くほどの早さでした。
舞台裏4
カラダが柔らかい! そして細い!
今回は、プライベートショットも掲載させてもらいましたが、その中で、カラダのケアの話から、ちょっとストレッチを披露してくれた(というか、撮影の合間にカラダをのばしてたんです)。
脚を180度開いて、ペタ〜〜〜〜〜っと前に倒して、お腹も胸も全部が床にぺったり! 「昔からカラダ柔らかかったの?」と聞いてみたところ、「全然! 硬かったんですよ! 手もつくかつかないか、くらいだったんですけど、音校時代から、鍛えられて……ここまでになったんです。いまは毎日ストレッチしてますよ」と。さすがです……。
ちなみに、今回の撮影で使用した衣装ですが、どれも細身で、華奢な人に似合う衣装だったんですけれども、長期間の公演を終えたあとというのもあって、凰稀さんはいつもより少し痩せていたそうで。どの衣装も大きいサイズに見えてしまうほどでした。お着替えの際、”内臓ちゃんとあるの!?”と思わず叫んでしまったくらい、まぁ本当に細くって。ウエストなんて、キュキュッと細すぎるくらい。同じニンゲンとは思えませんでした(苦笑)。
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