本日(2016年7月6日),カプコンのサバイバルホラー「バイオハザード」シリーズを原作としたミュージカル「バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~」の制作発表記者会見が都内にて開催された。

 会見には,宝塚歌劇団退団後,初の主演ミュージカルとなる柚希礼音さんをはじめ,横田栄司さん渡辺大輔さん平間壮一さん海宝直人さん吉野圭吾さんら出演陣,脚本・演出のG2氏,作曲・音楽監督の和田俊輔氏,監修を務めるカプコンの小林裕幸氏といった制作陣が出席した。
 

 

ミュージカル「バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~」


【東京公演】
2016年9月30日~10月12日
赤坂ACTシアター

【大阪公演】
2016年11月11日~16日
梅田芸術劇場メインホール

【チケット発売日】
2016年7月23日(予定)

 

ミュージカル「バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~」特設サイト


 今回のミュージカルの舞台となるのは,アドリア海沿岸のとある城塞都市。過去の記憶を失くしたリサ・マーチン(柚希礼音)は,そこで食料調達に出かけた仲間の帰りを待っていたが,“奴ら”から逃れて戻れたのはたった2人。しかも,そのうちの1人は“奴ら”に噛まれていた。
 絶望が広がる中,生き残るためにリサ達はエーゲ海の小島に向かうことを決意するが……。
 

 

 
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 脚本・演出を担当するG2氏によると,「バイオハザード」のミュージカル作品について,小林氏からはストーリーを自由に書いてほしいという打診を受けたという。そこで,バイオハザードらしさは保ちつつも,自身の持ち味を生かした演出やストーリーを思い切り書いたと述べ,「あとはキャストとともにすばらしいミュージカルを作るのみ。ぜひ応援してほしい」と意気込みを語った。
 作曲・音楽監督の和田氏は,ゾンビものならではの緊張感溢れる楽曲だけでなく,人間の愛を歌ったナンバーを注目してほしいポイントとして挙げた。
 

脚本・演出のG2氏
作曲・音楽監督の和田俊輔氏

 

監修を務めるカプコンの小林裕幸氏

 続いて,小林氏は「主演の柚希さんをはじめ,すばらしいキャストによる,バイオハザードの新しいエンターテイメントが生み出されることがとても嬉しい」と語った。今回のミュージカルでは,G2氏が描くバイオハザードにとても期待しているとのこと。
 ちなみに,その内容はゲームの設定や世界とは異なるものになるが,小林氏は「バイオハザードの魅力を多くの人に知ってもらえるきっかけになれば」とコメントしていた。

 2015年に宝塚歌劇団を退団した柚希さんは,「お芝居をしたい」という思いが非常に高まっていたそうで,今回の主演ミュージカルには「非常にありがたく嬉しいこと」と感慨深げな表情を見せた。「ゲームや映画など,さまざまな分野で展開しているバイオハザードがミュージカルでどのように表現されるのか。今からとても楽しみ」とコメントしている。

 無骨な武闘派,ベルナルド・チャベス役の横田さんは,「謙虚に大胆に生き延びて,元の世界に戻れるようにしたい」とコメント。「記者の皆さんがゾンビに見えています(笑)」とジョークも交えつつ,四十肩を治して稽古に取り組みたいと,茶目っ気と熱い思いを感じさせた。
 

リサ・マーチン役の柚希礼音さん
ベルナルド・チャベス役の横田栄司さん


 医師のダン・ギブソンを演じる渡辺さんは,中学生の頃に初めてバイオハザードを見て,非常にドキドキワクワクしたという。「そんな自分がバイオハザードに関わることができて嬉しい」と率直な気持ちを述べ,お客さんに心から楽しんでもらえる作品にしたいと意気込みを見せた。

 リサに思いを寄せる青年,ロブロ役の平間さんも,渡辺さんと同じく子供の頃にバイオハザードを知ったそうだが,怖いものが苦手だったため,なかなかプレイに踏み込めなかったことを明かした。しかし,今では第1作から第6作までプレイするほどのファンのとのこと。今回のミュージカルについては,恐怖だけではなく,人間ドラマを感じ取ってほしいと魅力をアピールしていた。
 

ダン・ギブソン役の渡辺大輔さん
ロブロ役の平間壮一さん


 音楽家のロベルト・レコを演じる海宝さんは,今回の脚本を読んだときに,スペクタクルや人間ドラマの部分に共感したという。「どんなミュージカルになるのか,想像がつかないかもしれないが,すばらしい内容になることは間違いない。ぜひ楽しみにしていてほしい」とアピールした。

 空軍に所属するモーリス・グリーン役の吉野さんは,開口一番「地球の息吹を感じてもらえるような作品になると思います」と意味深なコメントを披露。そして「歌で地球を救う,ということを皆に感じてほしい」と,ミュージカルの核となる歌について触れていた。
 

ロベルト・レコ役の海宝直人さん
モーリス・グリーン役の吉野圭吾さん


 

「バイオハザードのファンにも満足してもらいつつ,ミュージカルの良さも出していきたい」


 制作発表後には質疑応答の場が設けられた。
 柚希さんによると,今回のミュージカル主演について,知り合いからは「レオン役をやるの?」とよく言われたという。なんでもバイオハザードのファンが多く,「ぜひ観に行きたい」と言われているそうだ。
 それを受けて,「バイオハザードのファンにも満足してもらいつつ,オリジナルのミュージカルの良さもしっかり出していきたい」と決意をあらためて語っていた。また,宝塚退団後初の主演ミュージカルであることも,大きなモチベーションとなっているようで,「全力でカッコいい女性を演じたい」と,熱意をみなぎらせた。
 


 一方,G2氏はハリウッド映画「バイオハザード」を序盤の5分でギブアップしてしまうくらい怖いものは苦手とのこと。今回のオファーも,当初は非常に悩んでいたことを明かした。しかし,柚木さんにとって宝塚退団後,初の主演ミュージカルをいう貴重な機会を大切にしたいとの思いから引き受けたそうだ。
 制作に際しては,バイオハザードを知るため,映画をすべて鑑賞し,ウイルスや生物学の本も読んだそうだ。今回のミュージカルには,時間,才能,情熱など持てるものすべてを注ぎ込むと語っていた。
 ちなみにミュージカルオリジナルの要素として,音楽とゾンビに意外な関係性を持たせていることを挙げた。
 


 また,音楽の見どころを聞かれた和田氏は,舞台の1つであるアドリア海周辺の風土を感じ取れる楽曲を制作していると語った。そこから,バイオハザードの特徴とも言える恐怖やサスペンスを出していきたいという。また,ストレートでミュージカルらしいナンバーも,ぜひ楽しみにしていてほしいとのことだった。
 

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    neko Chan 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()