『ミュージカル バイオハザード ボイス・オブ・ガイア』制作発表記者会見リポート 人間ドラマあり、スペクタルありとスケールの大きなミュージカルに!

ミュージカルでは歌がテーマに

 全世界で累計出荷本数6800万本、またハリウッドでも映画がシリーズ化されている人気ゲーム『バイオハザード』が、世界初のミュージカル化決定! 2016年2016年7月6日、『ミュージカル バイオハザード ボイス・オブ・ガイア』の制作発表記者会見が、東京・恵比寿アクトスクエアにて開催された

ミュージカルでは、カプコンの人気サバイバルホラーゲーム『バイオハザード』が原作。“人類を滅亡へと向かわせる「ウイルス=奴ら」との壮絶な戦い”というゲーム原作のモチーフを、ミュージカルとして大胆に作り上げられる。演出・脚本はミュージカルや芝居、翻訳から文芸作品と多肢に渡り活動しているマルチな演出家、G2氏が担当する。

 そして主演を務めるのは、10年にひとりの逸材と言われ、宝塚歌劇100周年記念公演を任された元宝塚歌劇団 星組トップスター 柚希礼音さんだ。

 舞台は、アドリア海沿岸のとある城塞都市。柚希さん演じる主人公“リサ・マーチン”は、記憶を失いながらも、凛々しく、何事にも大胆不敵に立ち向かい、みずからを探していくことになる。

 そのほかにも、息子を溺愛する無骨な武闘派ベルナルド・チャベス役には、シェイクスピア・翻訳劇などで活躍した横田栄司さん、ウィルスへの対抗手段を追い求めるアメリカ人医師ダン・ギブソンには、ミュージカル俳優の渡辺大輔さん、主人公に想いを寄せ、ウイルス殲滅に挑む若者のロブロ役には平間壮一さん、音楽に希望を見出す音楽家ロベルト・レコ役には海宝直人(東京公演)さんと村井成仁さん(大阪公演)、主人公から弟のように愛される若者マルコ役には、ボーカルユニット“Honey L Days”で活躍するKYOHEI、ウイルス拡散の経緯を知るジョー・ナッグス軍医役には、壤 晴彦さん、そして主人公たちと異なる視点でウイルスへと立ち向かうモーリス・グリーン大佐役には、吉野圭吾さんが登場する。

 

 発表会ではキャスト陣がステージに登場。制作サイドからは、原作監修としてカプコンの小林裕幸氏、脚本&演出のG2氏、作曲・音楽監修の和田俊輔氏が登壇した。

 

 
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▲まずは、主要キャスト陣のフォトセッション。左から海宝直人さん、吉野圭吾さん、横田栄司さん、柚希礼音さん、渡辺大輔さん、平間壮一さん。

 
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 柚希さんは、「こんなにイケメン俳優さんがズラリと並ばれると、あまりの豪華さにテンションが上がります。早くお稽古がしたいです」と挨拶。さらに、「宝塚歌劇団退団後初めての出演で、とても嬉しいです。ゲームでも映画でも有名な『バイオハザード』のミュージカル作品ですので、楽しみながらできたらいいなと思います。かなりアクションが多く、いままでやったことのないアクションにも挑戦したいです」と意気込みを語った。

 脚本&演出を務めるG2氏は本作について、「誰もが知る『バイオハザード』という作品を、オリジナルストーリーで書いていいということで、とても楽しみしています」とのこと。

 監修を務めるカプコンの小林裕幸氏は「『バイオハザード』がミュージカル化ということで、新たなエンターテイメントとしてできることがすごく楽しみです。G2さんらしい『バイオハザード』を思い切り描いてほしい」と、熱いエールを送った。

 

 
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▲監修を担当するカプコン小林裕幸氏。

▲脚本&演出を務めるG2氏。

▲作曲・音楽監修の和田俊輔氏。

 さらに、キャスト陣のコメントもお届けする。

 

 
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▲横田栄司さん

横田栄司さん(ベルナルド・チャベス役)
 多くは語りませんが、新人ですので、一生懸命に……でも大胆にいきたいです。とにかく稽古までに四十肩を治してがんばりたいです(笑)。

 

 
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▲渡辺大輔さん

渡辺大輔さん(ダン・ギブソン役)
 私が最初に『バイオハザード』を遊んだときは中学生でした。まさかその作品に関わることになるなんて思ってもいなかったので、とても嬉しいです。お客様に心から楽しんでいただきたいです。人間味のある温かい場面もあり、人は窮地に立たされたときにどういう行動をするのか……、そういうところもしっかり演技したいです。

 

 
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▲平間壮一さん。

平間壮一さん(ロブロ役)
 ゲームが好きなので、『バイオハザード』も『1』~『6』まで遊んでいます。お客様も、「強いのかな」と思われているかもしれませんが、この舞台を通して、自分自身もさらに強くなりたいです。

 

 
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▲海宝直人さん。

海宝直人さん(ロベルト・レコ ※Wキャスト東京)
 『バイオハザード』は、映画がすごく好きなんです。世界中で愛されている作品ですし。ミュージカルは人間ドラマあり、スペクタクルありと、僕自身もすごく楽しみです。どんな舞台にになるか、まだ想像もつかない方もいらっしゃるかと思いますが、ぜひ楽しみにしてください。

 

 
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▲吉野圭吾さん。

吉野圭吾さん(モーリス・グリーン役)
 地球の息吹を感じていただけるような、そんな作品になったらいいんじゃないだろうかと思います。そして、声・歌で地球を救うというストーリーを楽しんでほしいです。

 

●ミュージカルの核心が少しだけ見えた!? 質疑応答の模様をお届け

 発表会は続いて、質疑応答のコーナーへと移り、その後フォトセッションが行われて、イベントは終了となった。最後におもな質疑応答の内容と、公演概要を紹介して、リポートを締めくくりたい。興味を惹かれた方はぜひ、ミュージカルという『バイオハザード』の新展開を体験してみてはいかがだろうか。『バイオハザード』ファンはもちろん、演劇ファンも注目の舞台と言えそうだ。

 

 
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――この作品のオファーを受けたときの気持ちは?

 

 
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柚希 お話を聞いたときは「レオン役じゃないか?」ということをよく言われました(笑)。兄の友だちの友だちに、チケットの手配をお願いされたりと、いままでのお芝居とはちょっと違ったお客さまにも楽しめると思っています。初めての宝塚以外でのお芝居になるので、戦うかっこいい女性を精一杯演じたいと思います。

G2 すごく怖がりでして、ポール・W・S・アンダーソン監督の映画『バイオハザード』を見ても5分くらいでギブアップするほどですので、オファーをいただいたときはたいへん悩みました。さらに、柚希さんの宝塚退団後の初主演ですので、この貴重な機会をいただけることですごく嬉しかったです。ストーリーは、ウイルスや生物学などをしっかり勉強して、しっかりと作り上げました。参加するスタッフ全員で、時間と情熱を注ぎ込んでがんばりたいです。柚希さんの新たなファンがつくような作品にしたいですね。

――サブタイトルに“ヴォイス・オブ・ガイア”とありますが、ミュージカルということで歌がキーになるのでしょうか?

 

 
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G2 演出については、これから具体的に考えますが、一部はすでに蔓延している世界で、アドリア海で生き残りをかけて戦うことになります。キーとなるのは音楽で、音楽とゾンビには意外な関係性があるということが明らかになるはずです。二部では孤島に人類を救う鍵があることがわかります。さらに海の中でのシーンがありまして、そこもぜひ楽しみしていただきたいと思います。

――楽曲はどんなイメージで作られたのですか?

和田 アドリカ海周辺ということで、その風土などを感じられるような楽曲を制作しています。サバイバル感、サスペンス感も感じられたらと。また、意外と思われるかもしれませんが、『バイオハザード』のどストレートなメッセージ性、ミュージカルらしい熱いナンバーもあるので、期待していてほしいです。

――柚希さんはゲームをプレイされたことは?

柚希 ゲームは絶対にやらないといけないと周りから言われたので、『バイオハザード0』と1作目の『バイオハザード』をプレイしてみたのですが、どうしても最初のゾンビが倒せず……。今度カプコンさんで練習させていただきたいなと思います(笑)。本当はゾンビが来ると逃げたいのですけど、舞台ではがんばって戦いたいと思います。

――小林さんから、役作りのアドバイスはありますか?

小林 戦う女性のキャラクターはゲームでも映画でも出ますが、リサ・マーチンという新キャラクターで、さらに素晴らしいダンスや歌もあるでしょうから、柚希さんにはぜひ思い切り演じていただきたいと思います。

 

 
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▲最後に主役の柚木さんを囲んで、左から和田俊輔氏、G2氏、柚希さん、小林氏。

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    neko Chan 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()